導入事例

INTERVIEW

Prompter Pro INTERVIEW 01

紙原稿を廃止し、視線を上げて正確に話せる

株式会社パシフィックネット

代表取締役社長 上田満弘 様

未来戦略部 川島正紹 様

企業の情報システムをサブスクで支援するITサービス企業、株式会社パシフィックネットでは、2020年より株主総会でPrompter Proをお使い頂いています。導入のきっかけから、株主総会での実際の使用方法についてお聞きしました。また、株主総会のリハーサルに伺ってご使用の様子を撮影させて頂きました。

貴社の業務内容と特徴を教えて下さい。

上田社長:企業・団体の情報システム部門のお困りごとを解決する事業を、全国7拠点(札幌・仙台・東京・浜松・名古屋・大阪・福岡)にて展開しております。事業の詳細は、以下の通りです。

・ITサブスクリプション事業
法人向けPCサブスクリプション・運用保守・通信・クラウド等のITサービス

・ITAD事業
使用済みIT機器のデータ消去・リユース・リサイクル等の適正処理

・コミュニケーションデバイス事業
ガイドレシーバー「イヤホンガイド」の製造販売・レンタル・保守・メンテナンス

業界唯一の上場企業として、創業以来35年に亘る豊富な実績とノウハウをベースとし、安心・安全にサービスを提供しています。

Prompter Proを導入するきっかけをお聞かせ下さい。

上田社長:総理大臣の会見を見てその存在を知り、すぐに使ってみたいと思いました。

導入するにあたって比較検討されたと思いますが、弊社製品をお選び頂いた決め手はどんなところだったでしょうか?

川島様:実は、同様の製品が見つからなかったので、ほとんど比較検討はありませんでした。 情報収集の段階で、他社の床置き型を確認したところ価格が高すぎたので…。 他社製品では製品の情報が少ない販売ページくらいしか見つけられないことが多かったのですが、ページワンはホームページに掲載されている情報が多く、サイトが分かりやすかったので、すぐに問合せしました。

3回目の使用ということで、各機器の設置も洗練されていました。

導入までの間にハードルになったことはありますでしょうか?

川島様:ハードルということではないのですが、問い合わせてみるまで、原稿の文字はミラーに直接、電気的に表示されているのだと思っていたので、仕組みを知って驚きました。今でも社内でテスト使用していると、通りがかった社員の多くが『意外と原始的なんですね』とリアクションしますね。

Prompter Proをどんな場面でお使い頂いていますか?

上田社長:2020年の株主総会から使用しています。今年で3回目となります。

川島様:社長の上田は台本がなくても資料を参照しながらアドリブで話すことができる人なので、正確性が求められる株主総会以外は使用の機会が無い、というのが正直なところです。

導入に際して、期待していた効果はどういった点でしたか?

上田社長:紙の原稿をめくる必要がないこと。正確に読めること。視線を下げず前を見て話せることです。今年はさらに、ミラーを2台にして視線を固定せず左右に向けて話せるようにしたいと思っていました。

それは実現できましたでしょうか?

上田社長:はい。実現することができましたが、ミラーを2台に増やしたことで、ミラー越しに株主席が目に入ってしまい原稿が読みづらくなってしまった点は残念でした。これは、リハーサル時に株主席が空いていたため、本番が始まるまで気づくことができませんでした。(※)

より広く目線を配るため、2022年よりハーフミラーを左右に配置

オペレート機材はノートPC から HDMIケーブルを出力するのみと非常にシンプル

スピーチの状況を確認しながら操作を行う川島様

Prompter Proソフトウェアでは、原稿の表示方法を「カード式」「スクロール式」から選択できますが、「スクロール式」をお使いですね。理由をお聞かせ頂けますか?

お二人:両方試してみたのですが、こちらの方が縦方向の目線移動が少なく、読みやすいと感じました。

機材のセッティング、原稿の準備、そして当日のオペレーター(Prompter Proソフトの操作)と、プロンプター関連の作業のほぼ全てを川島様が担当されたということですが、 準備から本番までで苦労された点や、工夫した点があればお聞かせ頂けますか?

川島様:機材の準備については、ミラーを2枚にしたことでHDMIの分配器を用意する必要がありました。会場の規模に合わせたHDMIケーブルの準備や、ハーフミラーの設置台の手配も、適当なものが見つからずいろいろと探しました。ハーフミラーの設置台はプロジェクター用の台でサイズが合うものが見つかって一安心でしたね。

原稿の作成については、不自然な言葉の切り方をしない様に改行の位置を調整したり、スクロールのスピードとの兼ね合いで、敢えてひらがなで表記する部分を作ったりするなど、読みやすさを意識しました。数字の表記も社長が日頃読みなれた形式にしています。 本番当日は、社長の話すスピードに合わせてスクロールを一時停止したり、スピードを変えたり細かく調整をしました。この操作に関しては職人技的な領域かなと自負しています(笑)。

緊急指示カードの機能も活用頂いたそうですね?

川島様:イレギュラー対応が必要な際の原稿を準備しました。地震発生時のアナウンスなどですね。これまでは紙原稿で用意していたのですが、いざという時に迅速に対応できるように今回からこの機能を活用することにしました。緊急指示カードは表示が1ページに限られているので、原稿が長い場合は2つのカードを使うなど工夫をしました。

Prompter Proに追加して欲しい機能や、改善して欲しい部分があればお聞かせ下さい。

上田社長:今回の様にミラー越しに目に入るものによって、原稿が読みづらくなってしまった場合に対応できる機能やオプション品が欲しいですね。来年への課題としています。(※)

川島様:株主総会では、全体の進行や使用する資料に修正が入った場合、その都度プロンプターの原稿も修正するので、その際に他のソフト(WordやPowerPointなど)から原稿をコピー&ペーストできると良いですね。製品への要望ではないですが、外部ディスプレイモニターや設置台などの純正品を販売して欲しいです。特に今回は設置台を探すのが大変だったので…。要望としては、スクロール式を使っている立場からすると、縦長に原稿を表示できると嬉しいですね。16:9のディスプレイを縦に使えるモードとか…できませんか?

聞き手の顔の高さに合わせてミラーをセットすることで、視線を投げかける、より説得力のあるスピーチが可能になります。

Prompter Proはどんな方におすすめできますか?

川島様:視線を下げずに話したい方、原稿が無いと不安な方、内容を間違えられないスピーチをする方、紙の原稿をめくるのが面倒な方でしょうか。視線を上げることと、正確に読めることの効果については、申し分無く、満足しておりますので、そういった点に不安のある方におすすめだと思います。

最後に今後の貴社事業の展望や目標をお聞かせ下さい。

上田社長:今後も、ITサブスクリプションやITサービス、クラウド、データ消去・適正処理などのサービスを通じて、企業・団体の情報システムを支援し、デジタルトランスフォーメーション実現のお手伝いをしてまいります。

ご協力ありがとうございました。

※掲載画像は全てリハーサル時のものです。

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    設置や使い方に関して様々な工夫をこらして常により良い方法を模索して頂き、メーカーとしては感謝の気持ちでいっぱいです。製品へのご要望も、よく使い込んで頂いているからこそ出てくるもので、今後の製品開発に参考になるものばかりでした。スクロール式での表示は慣れや練習が不可欠ですが、システムを深く理解され、スピーカー(話者)とオペレーター(操作者)の関係性がしっかりと構築されていることで、問題無く運用が可能になるのだと思います。撮影でリハーサルにお邪魔した際、お二人が短い時間の中でも、阿吽の呼吸で調整を完了させている姿が印象的でした。

    (※)ミラー越しに見える物の影響で原稿が読みづらい場合の対策として下記のご案内を致しました。 ・ミラーの位置を調整する(より影響の少ない場所に設置する ・会場の照明を、客席側を暗く、スピーカーの手元を明るく調整する ・画面の表示色を反転する

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